中国東北部やロシアに分布するモミ属の樹種で、日本では「トウシュンモミ」と呼ばれます。密度は約0.32と極めて軽く、日本のスギよりもさらに柔らかい部類に入ります。この軽さは断熱性や衝撃吸収性に優れるという長所になりますが、一方で強度的には脆弱で、傷がつきやすいという短所にもなります。寒冷地の風土で育つため成長は緩やかですが、材自体は非常に繊細です。建築の構造を支えるよりは、軽さを活かした模型材や、一時的な用途の資材として重宝される性格の木材です。